小説

「火目の巫女」2巻(杉井光/メディアワークス)

どう続刊を繋いでいくのだろうか? ということが最大の興味だったわけですが……結局、火目システムの謎に突っこんでいくという王道形を取るみたいですね。歴代火目の墓を出すことで最初の火目の話題に持っていき、そのネタが出たところで以下次巻というかたち…

「星界の戦旗」4巻(森岡浩之/早川書房)

買ってから1年半、積んでいたものをようやく読了。

「老ヴォールの惑星」(小川一水/早川書房)

SFマガジンに掲載された作品を含む、計4篇の作品集。 どうでもいいことですが、小川さんの恋愛観は良くも悪くもハリウッドっぽいところがあるような気がする。

「クビキリサイクル」(西尾維新/講談社)

さて、俺とつきあいの長いかたならとっくに気づいておられるかもしれませんが。俺の読書傾向にはひとつ、ひねくれているところがあります。 その、マイナー志向があるんですね。 具体的に言うと、「自分が読む前に評価されているものを、積極的に読まない。…

「狼と香辛料」(支倉凍砂/メディアワークス)

某チャットで作者氏とすれちがったことをきっかけに、「ネットで評判よかったし、まあ買ってみるか」と軽い気持ちで購入。 で、まあ、そういう期待があった(ありすぎた)ぶん、騒がれているほどの満足は俺は得られなかった。 いや、ホロはよかったよ。めち…

第6回hp短編賞

うっかり(?)某所で今年の短編賞にはなにか出したいなどと口にしてしまったオイラですが、まあべつに嘘でもなんでもない。出したい気持ちがあるのは事実です。気持ちだけはね。 で、この賞は応募時のままの原稿がそのまま掲載されているので、分析する側と…

「かのこん」2巻(西野かつみ/メディアファクトリー)

相変わらず次巻が出るころに感想書くのであった。例によってネタバレしまくりなので未読のユーはゴーホームしちゃいなよ! はやくヤりたいヒロインと、それを拒む主人公。理由は不安だから。こんなに愛されていいのかと。 オオカミ兄妹との出会い。主人公に…

「火目の巫女」(杉井光/メディアワークス)

さて。幸か不幸か、オイラはネットをはじめてからこれまで、自分の周囲にいた何人かのプロ作家デビューを見送っている。 最初は、キノでおなじみの時雨沢さん。 それから、ウイザブレの三枝さん。 そして、ここでも言及したことのある、西野さんと杉井さん。…

「ファイナルシーカー レスキューウィングス」(小川一水/メディアファクトリー)

アニメ「よみがえる空 -RESCUE WINGS-」のノベライズ企画小説。ただ、実質的にはシェアードワールドというほうが近いかもしれない。「航空自衛隊小松救難隊」という世界だけを共有した、完全に別の話なので。 小川さんが自衛隊反対論者とは知りませんでした…

「疾走! 千マイル急行」上・下(小川一水/朝日ソノラマ)

読了。故国を滅ぼされた少年たちが追っ手から逃げつつ、新しい未来に向かって突っ走るジュヴナイル。 信じてきた自分の国が実は悪だった、というところが明らかになってからのスピード感はさすが。若者らしき純粋さで未来の可能性を信じ、北端の島に集団移住…

「復活の地」全3巻(小川一水/早川書房)

執筆の合間に読んでいたのですが、いつの間にかのめりこんで読了。 災害復興ドラマの皮を被った星間政治SF。いや、皮を被ったは言いすぎか。でも政治ネタ、星間外交ネタのほうが力点かかってるのは間違ってないと思う。災害復興ドラマと言えるのは1巻までで…

「プリンセスの義勇海賊」(秋山完/朝日ソノラマ)

読了。2段組の本を読み慣れていないのでペース配分を誤り、早めに読みきってしまった。火目が出るまで持たせようと思ってたのに。 とにかく後半のジジイ2匹がカッコよすぎました。若者の怖れを知らぬパワーもいいけど、なにもかも知ってしまった年配者が己…

「かのこん」(西野かつみ/メディアファクトリー)

もう2巻も出たというのにいまさら1巻の話をしたりする。あ、逆に2巻が出てるから、1巻をネタバレしまくりで語れるということもあるのかな? というわけで、未読の人は早々に立ち去ることをおすすめします。 ギリギリまでisbnリンクを貼るかどうか悩んだ…

「僕はかぐや姫」(松村栄子/福武書店 isbn:4828832793)

先日も言ったとおり再読しました。 で、えー、「僕っ娘萌え萌え小説」として読むことも「百合百合小説」として読むことも、絶対に不可能ではないと感じました。でもそういう読みかたはあまりに表層的で、正直もったいないなぁというか。以下ネタバレしまくり…

今朝の新聞見てたら、センター国語の小説問題、「僕はかぐや姫」だったんですね。オイラはブックオフで買ってこれ持ってるんですけど(なにせ絶版なのでそれしか得る方法がない)、なんというか、説明文主体の文章にかなり苦労したおぼえが……。当時といまと…

「この闇と光」(服部まゆみ/角川書店)

相変わらずどういう理由で買ったか憶えてない本ばかり出てくるのですが、今日はこれ。これで年越ししました。 で、まあ、なんだ。ネタバレに配慮しないと宣言してるから、普通に感想話すけど。ファンタジーだと期待して読みだしたら最後全然違ってました。え…

「ミステリ・アンソロジーⅡ 殺人鬼の放課後」(恩田陸・小林泰三・新津きよみ・乙一/角川書店)

なにを山から選んで読むか、もはや自分でもわからない状態。次のエサはこれ。 いわゆるスニーカーから出てたミステリアンソロ企画のひとつ。たぶん乙一目当てで買った。それが証拠に、この2巻以外は買ってない(はず) まあなんというか、いろいろ発想力と…

「銀の匙」(中勘助/角川書店)

積読山からなぜかこれを引っぱり出して、ちまちまと読了。 明治時代のツンデレ幼なじみに会えて幸せでした。

「ほしのこえ」(大場惑・新海誠/メディアファクトリー)

なんだか急に読みたくなったので積読山から引っぱり出して読了。 ……もしかしたらオイラ、昔よりちょっとだけ読速力がアップしてるかもしれない。想定より速く読めたので。

電撃1次の発表は予想通り7月に延びたようですね。 まあマジで張本勲(3000本越え)になってたので、納得できると言えば納得できるのですが。 3月に買った電撃hpSPECIAL、そこに掲載されている第5回hp短編賞の受賞作をようやく読む。 一応ワナビら…

「バッテリー」6巻(あさのあつこ/教育画劇)

完結編。 この話の論評めいたものを何度か書き直してみたものの、結局うまく言葉にすることはできませんでした。理由はいくつかあるけどその最たるものは、作品の中身自体がストーリーの焦点を絞ってないから。特に4巻以降。 いや、一応大きく考えればひと…

「バッテリー」5巻(あさのあつこ/教育画劇)

読了。 瑞垣ムキになるの巻(笑) あとはそう、大きな動きとしては、ずっと豪のほうが壁が大きいのかなと思わせときながら、この巻にきてやっぱりタクミン(巧)のなかの問題に展開が回帰したことか。他人をわかりすぎようとした者(豪)と、初めて他人をわ…

「バッテリー」4巻(あさのあつこ/教育画劇)

昨年「おお振り」がブレイクするなかで、比較の遡上によくあげられた作品。その第4巻(全6巻) 3巻読み終わってから長らく買ったまま積んでおいたのですが、いまさらようやく手にとって読んでみました。内容忘れてたので、3巻を軽く読み直しましたけど(…

「きのう、火星に行った。」(笹生陽子/講談社)

先日感想を書いた「ぼくらのサイテーの夏」が清々とした青さを書いていると言えるなら、この話は痛々しい青さに満ちていると言えるだろう。落ちこみのなかに爽やかさの垣間見えた「ぼくらの〜」に対し、この話は刺々しさと熱さであふれている。 療養先から7…

「ぼくらのサイテーの夏」(笹生陽子/講談社)

デビュー作を、このたび文庫再版したもの。 正直、プロット的な整合性が不足というか、きちっきちっと系統だってイベントが起こっていない。ツッコミどころはそれなりにある。 しかし、だ。勝手な推測ではあるが、この話ははじめから整合性の面は狙っていな…

第七回えんため大賞の選考委員決定

前の選考委員お三方(久美さん、中村さん、秋津さん)が選考で揉めてケンカしたとは聞いていましたが、まさか総取っ替えまでするとは……

流行に乗るのが好きなので、乗ってみる。

ちなみに作家は敬称略。 1.初めて読んだ角川スニーカー文庫作品は何ですか? 故吉田直の「FIGHTER」(ISBN:404418402X)。新選組ファンだったから買った。 2.初めて読んだ電撃文庫作品は何ですか? これははっきり憶えている。「鋼仁戦記」(霧咲遼…

今日は「イエスタデイをうたって」4巻(冬目景/集英社 ISBN:4088766466)と、「ハイウイング・ストロール」(小川一水/朝日ソノラマ ISBN:4257770279)を読んですごしました。 ハイウイング・ストロールには、おおいにひざを叩かされました。ああ、そうい…