「復活の地」全3巻(小川一水/早川書房)
執筆の合間に読んでいたのですが、いつの間にかのめりこんで読了。
災害復興ドラマの皮を被った星間政治SF。いや、皮を被ったは言いすぎか。でも政治ネタ、星間外交ネタのほうが力点かかってるのは間違ってないと思う。災害復興ドラマと言えるのは1巻までではないかと。役所仕事の権力性と困難さ、さらに時限性を交差させ、その障害に立ち向かって拡散しつつある危機に対処していく様はムチャクチャ面白かったけど。そのあと地震の原因の判明、列強の思惑、錯綜する外交、国の方針をめぐるドロドロな政治対立などがどんどんクローズアップされてって――なんというか、震災とその対処を契機にして、結局国の体制ごと変えちゃったっていう。
で、国家と民衆のあるべき関係についてこのあと書こうとしていたのですが、つまらない上感想とまったく関係ない話になったのでやめ。