2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「さよならピアノソナタ」1巻(杉井光/メディアワークス)

杉井さんがここに至るまでプロとして書いてきた話――デビューの火目は原作があって、ある程度その枠が世界と発想を支配していた。で、次がニート(定職を持っていない若者)。 そしてこの3発目が、音楽(バンド)と。 羅列して、なにが言いたいのかといいま…

雷句問題に絡んで、編集者・編集制度関連の文章を書こうとしたのですが、もう旬をはずしたし気が乗ってこないので断念。 サラリーマンであり、失敗の責任を取られにくい編集者がときに書き手の一番身近なアドバイザーとなり、作品の内容や方向性に重大な影響…

おかげさまで、本日で当ブログは丸4周年を迎えました。おめでとうおめでとう。 相変わらずの場末クオリティだし、宇宙空間に向かって石を投げてる感覚にもときどき襲われるけど、はてなのリンク元機能に支えられてこれからも書いてくよ! で、アニバーサリ…

「ハチミツとクローバー」8巻・9巻・10巻(羽海野チカ/集英社)

今月のマンガ夜話で取り上げられるというので、それに合わせて読了。 まあ実は、アニメ版で最終回までのあらかたの流れは全部知ってたんだけどね。つかよく考えたら、アニメ版は話の最初から最後まで全部やったのか……近年珍しい事態だったんだなぁ。 はぐ大…

「神様のメモ帳 探偵の愛した博士」(杉井光/メディアワークス 電撃hpvol.49(asin:4840240213)収録)

杉井さん生涯2度目の小説誌面掲載。しかし、「探偵の愛した博士」でググっても感想が一件も出てきやしないたぁ……むー。掲載なんてそういうものなんですかね。 枚数を例によって手元で照合してみる。えー、原稿用紙換算で120枚前後かな。こういう誌面掲載…

「神様のメモ帳」2巻(杉井光/メディアワークス)

全体的にヤクザ世界な話。1巻目とはちょっと毛色を変えてきた感じ。 一人称なせいもあって、それほど違和感を感じさせずに読ませてますけれど。学園生活も都心ヤンキーも乏しくて、代わりが外国人労働者とかマネーロンダリングではさすがに生臭さは隠せませ…

「TISTA」1巻(遠藤達哉/集英社)

初恋のイメージは、すぎていく時間とともにプラス方向に増幅されていくものだと思うのですが。 オイラにとって、遠藤さんはそういうものに近かった。 増刊を買う習慣がついたかつかなかったころ、遠藤さんのデビュー作「西部遊戯」と出会って。ジャンプとい…