ライトノベル

電撃hp46号をゲット。 この時期はいつも短編賞用に買ってるわけですが、今回は杉井さんの短編も載っててちょっとオトク感。 しかしふと思ったのですが……電撃、もしかして作家の緊縮期に入りだしたんじゃないか? 今回の電撃大賞も受賞者は4人、hp短編賞も審…

兼業作家の一日

MFで活動されてる作家さん、月見草平さんが生活のタイムテーブルを書いていらっしゃった。 えー……すいません、内容に関してノーコメントで(赤面脱兎)

今週のジャンプのアンケ葉書に「ライトノベルを読んでいますか?」という質問項目があったのですが、「読んだことのあるライトノベルを教えてください」という項目でのラインアップがまんま「このラノ2007」の上位の引用で噴いた(笑) とりあえず売れ線…

「ポストガール」1巻・2巻(増子二郎/メディアワークス)

読了。 なんというか、こう、荒廃した未来/なにもない世界に生きるありふれた人たちを書くというのには、ちょっとあこがれるところがなくもない。 ラノベたらんとして、いつも大局的なことばかり考えて書いていて。土着の、地道な生活というものにあまり創…

「銀砂の月 坤の群青」(櫻井牧/エンターブレイン isbn:4757703716)

発掘は続くよどこまでも。なんと今回は6年前の本ときたもんだ。 買っただけで満足してた日々があまりにも長すぎたね。読めよ。昔の俺。 内容は陰陽五行を駆使したサイキック&成長譚。いやぁ、五行ってぶっちゃけゴレンジャーですね(むしろ成立順からいく…

「月王」(櫻井牧/富士見書房 isbn:4829126698)

年をとってよかったなぁと思えることのひとつに、いろんなタイプの物語を楽しめるようになったことがある。それは余裕を獲得したからかもしれないし、教養を獲得したからかもしれない。 この話は平安期の農村を舞台にした怪異方術モノなのですが、例に漏れず…

「12月のベロニカ」(貴子潤一郎/富士見書房)

長い間読書を趣味としていると、ごくたまに「引きこまれる」ということがある。目を通したが最後、ほとんど顔をあげることなく終わりまで読みきってしまう現象のことだ。これをオイラは、「一気読み」と勝手に名づけている*1。最も近しい一気読みの例として…

電撃公式が更新されたので、ニート探偵(仮)の表紙を見に行く。 ……ゴスロリ、なんですかね。(引きこもりとの境界をうろうろしているような)リアルニート的な方向性はやっぱ入れにくいのか。 まあそもそも、世間的なイメージとしてニートと引きこもりが明…

「シルフィ・ナイト」(神野淳一/メディアワークス)

乱暴にまとめると、戦場で軍人同士がイチャラブする話。 この手の戦場イチャラブ話というのはいろいろと人によって意見が分かれるらしく、「すぐそばで命の奪い合いが起きてるってのに、ふたりだけでイチャイチャ世界にこもってんじゃねえ」との反発もたまに…

「クロスオーバー 純白の蟲鎧」(伊東京一/エンターブレイン)

読了。進化した巨大アリさんたちと戦う異惑星の話。 オイラも大きな虫は苦手なので、作中での恐怖感は痛いほどわかりました(苦笑) 存在が苦手っていうんじゃなくて、殺すのが苦手なんだよね。大きい虫。4センチを超えてくるともうキツい。箸で摘んで窓か…

「星虫」(岩本隆雄/朝日ソノラマ)

10年間表舞台から遠ざかっていた作者が活動再開するにあたって加筆再刊されたデビュー作。再刊されたのは2000年ですが、確かにその直近10年間の社会情勢、風俗などがちゃんと踏まえられている。携帯電話とか作中で出てきてるし。 まあそんな本を6年…

先日、電撃のメルマガが届きまして。そのなかの1月発売予定欄を見たら…… ◇───────────────────────────────◇ ◇神様のメモ帳 ◇ 【著/杉井 光 イラスト/岸田メル】 ◇───────────────────────────────◇ 大きな瞳、真っ白な肌、長い黒髪。アリスと名乗る少女は…

「黒闇天女にご用心」(伊東京一/エンターブレイン)

読了。貧乏ネタもコメディとして悪くないかなと思う今日このごろ。オイラ自身、貧乏のもたらす逆境パワーをどこか無邪気に信じてるし。

「こんなに緑の森の中」(谷山由紀/朝日ソノラマ isbn:425776855X)

肩を壊して野球名門校を中退した男の子が、挫折を吹っ切って再び前を向くまでを丹念に描いたジュヴナイル。谷山さんの話はこれ含め2冊しか読んだことはないのですが、2冊とも高校生の落ちこみがちな青春のうろを書ききっていて。それはとても痛々しいんだ…

「マージナル・ブルー 空曜日の神様」(水落晴美/メディアワークス isbn:4840228922)

なにげなく読み出してみたら、イラストが「かのこん」の人と同じでビビる。この絵師さんの、女の子の眉の描きかたがオイラは好きだ。 個人が認識することによって「世界」は確定するのだという、まあちょっと民俗学な話。 未知を既知に取り込むことによって…

「夢界異邦人 硝子の蝶」(水落晴美/メディアワークス)

夢界シリーズの3巻目。発刊から5年経ってますが、続刊が出ていないということは、まあ……そういうことなんでしょう。 個人的にはすごく好きなんですけどねえ。特に後半にかけてサスペンス的な面白さがあると思う。 ただ、自分に問いかける意味も含めてあえ…

「シンフォニアグリーン 千年樹の町」(砦葉月/メディアワークス)

読了。シリーズ2冊目。ただし書いたのはこちらが先とのこと。 これ1冊でひとつの長編でしたが、編集さんが短編連作を書かせたのが納得いく感じでした。起伏のつけかたが長編という感じではないんですよね。編集さんもプロということです。

「シンフォニアグリーン」(砦葉月/メディアワークス isbn:484022014x)

不詳巻島、カスワナビのくせに、小説書きのプロの知り合いがいたりすれ違ったりしていたことが多々ある。まあ長くネットやってれば、すれ違いぐらいはあるかもだけど…… この作者砦さんも、そんなオイラとすれ違ったプロのひとり。 デビュー作らしいたどたど…

「ふわふわの泉」(野尻抱介/エンターブレイン)

化学+学園小説だと思って読みだしたら、一気に宇宙にまで出てファーストコンタクトまでやっちゃってました。 うーん。いろいろな意見はあるんでしょうけど、俺はこの速度感というか、テンポの速さは好きですよ。重厚にならないために、こういう感じになって…

「食前絶後!!」(ろくごまるに/富士見書房)

12年前にこの世に生を受けた、問題作。巻末解説において賛否両論あったと書かれていますが、それがなるほどと頷ける怪作。当時ネットはまだ発達していなかったけれど、もしネットがあったらおかゆまさき的な扱いを受けていたかもしれない。 固有名詞や実在…

「天使のベースボール」(野村美月/エンターブレイン)

2年前、みやびさんから「へたれ流され系主人公モノとしてこんなのもあるよ」と紹介されて。それから1年後、思い出して購入。 そして読んだのは昨日。……どんだけユルい時間のなかで生きてるんだろうね、俺は。おかげで当時とは俺の意識が変わっちゃってるよ…

「とらドラ!」1巻・2巻(竹宮ゆゆこ/メディアワークス)

勢い余って新シリーズまで読みましたよアーハー。 いやー、たけゆゆさんは恐ろしい。なにが恐ろしいかって、ラブコメのセオリー無視してきて、それをちゃんと面白くしてるところですが。 なんでラブコメに出てくる女の子は、デフォルトで主人公のことを好き…

「火目の巫女」3巻(杉井光/メディアワークス)

さあて、なにから話しましょうか。やっぱり人物的なことから話さないとだめかな。 実は今回、3巻を読み終えてすぐ、杉井さん本人にチャットで確認をとりました。『3巻で一番変化したのは、豊日でいいんですよね?』と。 なんでこんな確認作業をいちいちし…

「わたしたちの田村くん」1巻・2巻(竹宮ゆゆこ/メディアワークス)

周回遅れの人生を生きるオイラがようやく読んだ、昨年度の超話題作。 正直、あーきっといわゆるザ・ラノベな感じのラブコメなのね、程度に思って読みはじめた。 ――甘かった。かなり甘い見通しだった。ボッコボコに心を殴られた。 そしてふと思った。2ちゃん…

もうひとつ。 ラノベ読みとして微妙に混乱に拍車がかかる事件がありました。 まああんまり他言するのもいいものかわからないので言いませんが。どうせ身内はなんのことだかわかってるはずだし。 「ライトノベルにおける面白さ」っていったいなんだろうという…

「かのこん」4巻(西野かつみ/メディアファクトリー)

いやー、今回は短編集ってことで、気軽に読めましたわー。べつに構成とか気にせんでいいわぁと。ほんとにただダラダラと読んでしまった。しかしサリンジャーのすぐあとに読んだので、かなり頭クラクラした(笑) ぶっちゃけ失敗。みやびさんは火目1巻と同時…

「狼と香辛料」2巻(支倉凍砂/メディアワークス)

読了。はっきり言ってどうなるか不安いっぱいだったのですが、杞憂だったようです。ちゃんと面白かった。 ピンチ性というか、カタルシスに向けての演出・構成も1巻よりよかったしね。取引上の失敗からピンチになるという展開は商人らしさがあるというか、主…

公共交通機関のなかでライトノベル読むときはカバーをかけろ!

昔某チャットで、「オイラは外で本を読むときは書店の紙カバーを二重にかけて読んでます」と言って驚かれたことを思いだした。 まあオイラの場合、カバーをかけているのは「なにを読んでいるのか知られたら恥ずかしい」という意識からやっていることなんです…

「かのこん」3巻(西野かつみ/メディアファクトリー)

バカ度とストーリー性が両方増してきたという、まあ普通にいい3巻でした。主人公もついに射精したしね。直接陰部に激しい刺激を与えないでも出ちゃうのは若さの証拠です。いいなぁ(爆) で、今回は構成分割やめときます。理由はきっちりしたかたちをしてな…

「奇蹟の表現」(結城充考/メディアワークス)

最近、ここ2年で最も積読の消化がいい感じです。逃避行動なのだろうか。自分でフィクションを考えようとすると、能動的な思考が求められ、そしてそのたびにためらいの力が生じて思考が進まなくなってしまうのですが。ただ本を読むだけならわりと受動的にで…