貴子潤一郎

「眠り姫」(貴子潤一郎/富士見書房)

「ベロニカ」がよかったので余勢を駆って購入読破。――余勢と言うには時間たちすぎですが(苦笑) しかし受賞作の次に出すのが短編集ってどうなんだろう。 題材より、技量の高さにひたすら翻弄させられました。もちろん心地いい翻弄ですが。説明文くさくなり…

「12月のベロニカ」(貴子潤一郎/富士見書房)

長い間読書を趣味としていると、ごくたまに「引きこまれる」ということがある。目を通したが最後、ほとんど顔をあげることなく終わりまで読みきってしまう現象のことだ。これをオイラは、「一気読み」と勝手に名づけている*1。最も近しい一気読みの例として…