「狼と香辛料」2巻(支倉凍砂/メディアワークス)

狼と香辛料 (2) (電撃文庫)

 読了。はっきり言ってどうなるか不安いっぱいだったのですが、杞憂だったようです。ちゃんと面白かった。
 ピンチ性というか、カタルシスに向けての演出・構成も1巻よりよかったしね。取引上の失敗からピンチになるという展開は商人らしさがあるというか、主人公が商人である必然とマッチしているのでとても好感。
 主人公コンビは前巻以上の恋人トークを展開。どう見てもお互い好き同士なのだが、簡単に甘えるも癪に障るので、常に相手より上位に立とうとしているところがすばらしい。男の意地と、神の意地が激突。
 だからこそはらりと見せるヒロインのけなげさがまた効くんですが。230ページ前後でオイラの血管がキレたのは秘密です。なぜオイラにはこんな青春がなかったんだ!
 ……そうそう、全裸のヒロインを背後から描いた絵がありましたが、尻の骨っぽさがオイラ的に最高でした。へんたいばんざい。