「ポストガール」1巻・2巻(増子二郎/メディアワークス)

ポストガール (電撃文庫) ポストガール〈2〉 (電撃文庫)

 読了。
 なんというか、こう、荒廃した未来/なにもない世界に生きるありふれた人たちを書くというのには、ちょっとあこがれるところがなくもない。
 ラノベたらんとして、いつも大局的なことばかり考えて書いていて。土着の、地道な生活というものにあまり創作的視点として目を向けてこなかったように思う。もったいなかった。
 普通の価値観の目で異世界を見ることだけしか、考えてなかったというか。異常識の目で普通を見れば、それで逆に物語になるという。
 もっとも、やはりオイラの力量で異常識の人物視点というのをどこまでやれるんだろうという疑いはあるので、なんとも挑みかねますが。や、でもこの二段階ぐらい使いこなせないと先々キツくないか?