「冲方丁のライトノベルの書き方講座」(冲方丁/宝島社)

冲方丁のライトノベルの書き方講座 (宝島社文庫)

 ふらっと購入してさらっと読了。
 冲方さんが自作のプロットを公開して、その当時を回想しながら製作過程、そのときなにを考えていたかを語る構成。
 小説書き方本にありがちな、「ああせいこうせい、これダメあれダメ」的な作りになってないのは、案外いいかもしれない。創作手法に唯一絶対の正解はないという意味で。というか他人のプロットを見るのは楽しいやね。
 個人的には、63ページの、「誰からも期待されず、ただ黙々と書くというのは、やはり、小説を書きたい人にとって、最も大切なことなのかもしれません。」という言葉が胸に刺さりすぎてつらいです。いつだって、自分の実力に絶望するのは簡単すぎて。