「大唐風雲記」2巻・3巻(田村登正/メディアワークス isbn:4840220999・isbn:4840221766)

 1巻を読んだときにはピンと来なくて、そのまま続刊を5年も積んであったのですが……いま読むとこれが案外楽しめたのが驚きでした。
 なんだろう、2巻以降は「中国史の有名人に会いに行くぞ」というコンセプトにはっきり移ったからでしょうか。そりゃ唐代よりは、始皇帝三国志のほうがはるかに興味ありますもんね。
 それに、歴史の流れに参加するというロマンチズムは、やはり男子たるもの、一度は恋焦がれたものでありますし。短命で知られるあの有名人は、実は未来人で、死んだんじゃなくて帰っただけとかね。
 歴史の教科書とか4月のうちに全部読み終わってたオイラは、そんなことばかり思っていたのですよ。


 にしても、趙雲ホモ説っていうのはどっから王道ネタになったんだ……子どももいるのに。