「おおきく振りかぶって」6巻(ひぐちアサ/講談社)

おおきく振りかぶって(6) (アフタヌーンKC)

 センバツを見ながら読了。高校野球の空気を感じながら読むというのもまた楽し。
 しかし三橋カワイイよなぁ。あんなにランナーをニタニタ見るんじゃないよ(笑) それに対する阿部も、三橋ラブ度がにおってきたというか――三橋が鼻血出して休んでるのを見て、早とちりして青ざめるあたり、腐女子的には妄想大爆発だろう。かっかっ。もちろんオイラも大爆発。
 試合の話をすると、少しずつ阿部の読みが外れてきたあたりが面白くなってきた。勝負のギリギリ感が出ているというか。こうなってくると、次は誰かがタイムリーエラーやらかしちゃって……というのもアリかな。実際の高校野球では、エラーは珍しくないし。甲子園ですらエラー出まくり。この漫画、まだ2試合だけど、リアルと比してエラーが少なすぎる。
 ただフィクションの場合、エラーを描くと「作者的な都合だ」と言われかねないところがあるからなぁ。このへんはリアルとリアリティの差の問題か。ただおお振りなら、エラーを描いてもけっして浮いて見えないだろうなという気持ちはあるんだけど。どうだろう。