「ヤサシイワタシ」全2巻(ひぐちアサ/講談社)

ヤサシイワタシ(1) (アフタヌーンKC) ヤサシイワタシ(2)<完> (アフタヌーンKC)

 読了。
 実はずっと以前に1巻だけ読んで放り出してたんですが、たまたま2巻を見つけて買ってしまったので、通読。
 で、なん、つか……
 どんな角度から評価しても「鬱漫画」としか言いようがないです。
 社会との端境にいる大学生が、自分の理想と現実とのギャップに疲弊するとかね……そしてその果てに、ヒロインの選んだ「結末」……。
 でもなにげにキツかったのは、大学のサークルの(ある種堕落的ともいえる)楽しさが描かれてたことですよ。部室訪問する勇気もなくて、大学を孤独に浪費した人間としてはね……実家から片道2時間かけて通ってたのもそういうのに参加しそびれる理由ではありましたが。
 もし人生やりなおせるなら、今度は地元でないところへ進学したいんですよね。18かそこらでひとりで誰も知らない土地でやっていくという通過儀礼が、オイラのへたれ性格を見るにつけ、やっぱり必要だったんじゃないか、と。
 しかしなんであの大学、一浪とか一留があんなに多いんだろう。東京の大学はみなそんなんなのか?