時をかける少女

 つ、ついに見(れ)たぜ貧乏人でも……アナログ地上波ばんざい! フジテレビばんざい!
 でもフジテレビ気を使いすぎて、原田知世版のあらすじを前フリでほとんど喋っちゃって。あれかなりのネタバレだったんじゃないか(笑) というか正体含め、設定をきっちり踏襲してるとはオイラ思ってなかったよ。いくらリメイクとはいえ……いや、リメイクを主張するからこそ、根幹の設定は変えちゃいかんのかもしれんけど。
 ベタなエンタメばっか日ごろ見てると、こういうのはなかなか評価しにくいんじゃないかとも思う。というのも、中盤まで主人公に明確な動機がないんで。日常の面倒を潰すためだけにタイムリープしてるし。
 そこらへんがリアリスティックで、ノスタルジー賛美派には大ウケだったんですけど(もちろんアニオタではない一般人はたいてい賛美派なので、このアニメはいっぱい賞をもらったわけですが)、一方でいまのエンタメ、特にアニメーションに関してはリアリズムよりキャラクタリスティックに主眼がおかれているわけでして……キャラクタを強くするのは「動機」だとオイラは思ってるので、そういう点でこの時かけはやはり弱い。
 まーつまりなにが言いたいかというと、この話はオタク世界に浸かりすぎると楽しめなくなるということでして。
 やっぱりフィクションの補給はバランスが大事ですよ。肉だけじゃなくて野菜も食べないと。以上自戒でした。