「恋の神様」(古味直志/週刊少年ジャンプ07年20号)
これが本紙デビューとなる作者の読み切り。
結果的にその後(増刊にて)デビュー作となった「island」でネウロ以来となる月例賞準入選という快挙をやってのけた古味さんですが、まあその「island」読んだときから古味さんにはオイラ期待を持っています。彼の身内が作ったmixiの「古味直志コミュ」にすぱーんと入ったくらい。
今作は壮大性、という意味では「island」に負けてますけど。漫画力のポテンシャルの高さは本誌読者にも示せたんじゃないでしょうか。キャラクタが無理な背伸びをしないで、等身大で伸び伸びやってるのがなによりいい。
「切法師」の中島さんともどもはやく出世してほい方です。
ちなみに今回この読み切りでわざわざ単独見出し立てたのはもうひとつ理由、というか目的がありまして。
読めばわかるんですけど、この「神様が女の子に恋しちゃう」という設定――どことなく、きょろ臭がするんですよね(苦笑)
なんかこう、ほのぼの感も似ていると思いますし。きょろの場合は「よく考えていない」という作者のノー天気さがほのぼの感を生んでるだけなので、あまり褒めていいのかわかりませんけど。
例によって先日の「きょろ新作叩きチャット」は欠席したオイラですが、あの話に関しては特に言うことないです。クライマックスの脱力さ加減が「きょろ版火目」にデ・ジャヴデジャ・ヴだったのでずこーっときましたが。まあ想定内だし。
全体の3分の2が理解不能な感じだったんですけど、きょろ本人が楽しんで書いてるのだけは伝わってくるので、まあいいかなっと(笑) こういう意味不明さな世界観はきょろから切り離せない要素だと思いはじめている感じか。
……いいのか悪いのか。