小説はもちろん迷い中。
 目下迷っていることはみっつあって、ひとつは「ふたつ目のフラグはどこまで進めれば/どこで落とせばいいのか」ということ。
 エロメディアでもないかぎりハーレムエンドというのはないですから、ヒロイン以外の女の子は究極、「噛ませ犬」という扱いにになります。ヒロインとの仲を成就させるためのスパイスというかね。
 で、これをどの程度までやっていいものかの加減がわからない。
 バッチバチに、それこそ主人公の選択次第でルート移動があると思えるほど接近させてもいいのか。あるいは、主人公に好意を持っているのはわかるんだけど、今回の話のなかではそれほどの進展はさせないのか。


 ふたつめは、ヒロインが家のしがらみを振り切るターニングポイントとなるべきイベントはなにかって、こと。まあ全体の転ですね。転に関してはいつも迷うというかなかなか成功したことがなくて、いつも強引な理屈を用いて思いつきを補強して失敗するということばかりなんですが。
 流れとしては、主人公の大きな行動がまずあって、それに触発されるかたちでヒロインが――という感じでしょうね。主人公をただ受身なだけにはしたくないので。

 
 みっつめは、最終状況について。
 主人公とヒロインが行為を認識しあったところで、じゃあすぐ交際ラブラブエンドになるのかというとそうでもなくて。サブヒロインとの関係によっては、交際に関して未決着ということは普通にあることでしょう。
 明確な結論に作中で至らせないまま、これからもふたりに翻弄されていくよ――的な、読みきりのラブコメには珍しくないエンドレス手法。ある種のお約束ではありますが、これを使うべきなのかどうか。
 個人的には、過去に「俺たちの戦いはこれからだエンド」で終わってしまっている話を何本か書いてすべて落選しているという経験があるんで、あまりその手の、結論の見えにくい終わりかたというのは取りにくいのですが……
 しかし正式に交際しだして終わるというのもダブルフラグものとしてなにか違う気が……


 ……で、ここまで書いたのが昨日で、そこからまたつらつらとまた考えた結果……とりあえず、サブヒロインの恋愛の重みを抜いてみようかと思う。
 サブヒロインは天才少女なんですが、天才すぎるゆえに孤立し怖れられていて、だから普通に接してくれる主人公を好きに――みたいな路線で最初考えていたんですが。これは重い。ラブコメの「噛ませ犬」にするにはいかにも重い。「孤立」というテーマはかなり好きなんですが、好みも時と場合で使うのを考えないといけない。
 そこまで重い恋愛理由でなくて、もっとコメディ寄りでいいんじゃないかと。重いのはヒロインだけでいいだろうと。