武装錬金

 第1次パピヨン祭。
 この蝶野が家のみんなをバシバシ殺しまくるくだり、オイラ一番好きなんだよね。スカっとするというのはまあそうなんだけど、錬金のなかで。蝶野の深い絶望が描かれてるというか――絶望から狂人にいたる過程が好きなんだね。狂いきって、ただひとつのこと、カズキとの戦いのみを追求していく。それしか存在の証明ができないから。哀しい狂人蝶野攻爵。
 このエピソードを経ることによって、人間蝶野が読み手のなかで完成したと言っていい、そういうごついエピソードだと思うのですよ。