教養主義の弊害、というテーマで山田雅人を語ろうとするも、うまくまとまらず断念。
 山田雅人といえば東海テレビ製作ドリーム競馬の司会者として、西日本の競馬ファンには認識されているわけですが、はっきり言って、おせじにも山田雅人の司会は達者であるとはいえません。
 その根源は、山田雅人がここ十年の競馬を軽視しているからではないかと思ったんですよ。
 山田雅人が上機嫌な調子で口に上らせる馬は、ほとんどが古い、昔の馬ばかりなのです。ハイセイコーテンポイントミスターシービーオグリキャップ……せいぜいナリタブライアンまででしょうか、彼の競馬の世界観はそこまでで止まっちゃってる感じなんですよね。ここ十年ほどの競馬はさほど話題にしない。
 もちろんブラッドスポーツという観点から言えば、「昔の馬」のことを知っとくのはまあ役に立つし、個人的にも「これは見とけ」という過去の名レースもいっぱいある。だから、昔のことをいっさい語るなとは言いません。
 でも司会者なんだから、昔のことより今を重視して語ってほしい、と思うんですよね。
 ……てな感じで、もっとちゃんとしたかたちにできないかなと考えていたのですが、オイラが教養主義をどこまでわかっているか自信がない上、山田雅人に関してそこまで断言していいものかという意識もあって断念。