キングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークスにに挑んだハーツクライは、直線1度は先頭に立つという見せ場たっぷりのレースで3着。日本調教馬として同レース最高の結果を出した。
 迫った相手は、現在競走馬の最高峰にいるハリケーンランエレクトロキューショニスト。映像を見るかぎり、その2頭とガチの根性比べをして負けたって感じだった。ある意味、へたれる瞬間だけ見てると有馬以前のハーツに近い印象(酷)
 でも日本には、エレキューばりの2枚腰を使う相手はいないし。率直に、相手の実力に負かされたのだと思う。全力と全力でぶつかって負けたんだと。
 あのドバイを見たあとだと、もしかしてと期待した人も多かっただろうけど。世界の超一流との差はまだまだ埋まってないってことなんだろう。でも一昔前と比べると、ここまで勝負できるようになっただけマシだと思う――のは、かえって卑屈すぎるだろうか。
 なんにせよ、日本の一流はべつに劣ってないことは証明された。期待は次の舞台、フランス、ロンシャン競馬場に繋がった。近代競馬の結晶が、その輝きを世界に見せつけにいく。