絶海の孤島にあこがれる。
 ミステリなんかではよく絶海の孤島に館があって、そこで連続殺人なんかありますが。そういうの見せられるたびに、そんななにもかもから隔絶された絶海の孤島なんてあるわけないよと思っていた。だが奥さん、それはつまり、ホントはそういう島があったらいいなと思っている心理の裏返しなわけで。だから絶海の孤島について少しは調べましたよ奥さん。
 日本で一番の絶海の孤島と言ったら、そいつは南鳥島。なんせ、島を中心に排他的経済水域の200海里ラインの円を描いてみても、他の陸地の200海里ラインと触れ合わない。これは日本の領土では唯一。
 南鳥島は、6000メートルの海底から隆起した山の頂上に乗っかってる感じの島だ。したがって、まわりを囲む珊瑚礁を越えるとそこはすぐに深海。うー、これぞまさに絶海。
 だがそんな南鳥島には、一般人は行けない。気象庁と海自と海保、あと工事関係者だけ。そんな禁忌性がまた、人をひきつけるんだね。うんうん。
 でもあこがれてると言うわりに、俺、2日で飽きる自信がある(笑) あまりに他の社会と隔絶しすぎてるんだよな。ヒマの潰しかたを知らない素人にはおすすめしないってところか。俺は脳内人形劇で時間を潰せますが、これもあまり長くやると真人間に戻れなくなる危険性があるから。違う意味で素人にはおすすめしない(爆)


 ちなみに沖大東島という無人島も気になる。かつてはナウルばりの燐鉱(ようするに「島全体が燐鉱」的イメージ)があって人が活動していたのだが、現在は米軍の射爆撃場があるだけらしい。かなり謎の島だ。ちなみに国内でも珍しい、一企業の私有島でもある。


 むう。かつて人が住んでいたことのある無人島って、どうしてこう惹かれるなのだろう。廃墟に惹かれるのと心理的には似たようなもんなのだろうか。んー。
 ……そういえばオイラは北海道に惹かれると言ったこともあったな。人の少ない土地が好きなんだろうか。非社会的なんかなぁ。