白鵬の横綱昇進見送り

 まあ多少予感はしてた。こうなるだろうなって。旭富士以来、昇進した横綱はすべて連続優勝での昇進だから。優勝できなかった時点で、こうなるだろうということはわかったわけで。
(というかこの理屈でいくと、来場所優勝してもまた見送りなわけだが……)
 ただね、審判部は相変わらずクソだね。前日まで、それらしいことを言って期待を煽りすぎ。さも横綱に勝って13勝すれば望みがあるみたいなこと言いすぎ。以前の魁皇のときからまるで成長してない。14日目に優勝決まったことが見送り理由のひとつに上がっているんだから、その時点で、つまり昨日の夜6時時点で、今場所後は無しとでも言えばよかったんだ。
 個人的には、上がってもいいかなぁとは思っている。白鵬はここ4場所、13勝→13勝→14勝→13勝できていて、前半2場所は関脇でだけど、対戦する力士のメンツは変わらないので大関での勝ち星とほぼ同等の評価ができるだろう。朝青龍というひとりの絶対強者がいるなかで、この安定感は立派。もっと評価されてもいい。
 不満をもっと言えば、横綱の優勝が早くに決まってしまったのは、他がだらしなすぎたという部分もある。特に大関陣。白鵬以外は9勝2人8勝2人ってなんだそれ。ほんとに情けない。栃東千代大海はケガするまではまずまずよかったが、ケガしたあとも半端に土俵を勤めたため、結果的に横綱に楽に勝たせてしまった。勝ち越してたんだから素直に休めばよかったものを。
 昨今、把瑠都をはじめとした新興力士たちが上位にやってきて、新しい世代の風を吹かしているが、真に世代交代するには魁皇千代大海栃東ロートル大関3人が引退しないといけないのだろう。もう横綱になる望みもないベテラン大関ほど、邪魔なものはない。


 ちなみに、雅山大関再昇進見送りは妥当だと思う。6大関は前例がないし、今場所の内容もあまりよくはなかったしね。押し込みがなかった。