天皇賞(秋) 総括

 実は昨日、まさかないだろうと思ってふたつほど書いていないことがありました。
 ひとつは馬柱を見たとき、あるサインに気がついていたこと。

 北村宏
 横山典

 こんなふうに、騎手の名前が並んでいたわけですが。なかほどにご注目ください。見えますか? 見えますね?
 村山の二文字が、縦に並んでいます。
 今年の秋天は天覧競争……まさか天覧繋がり(野球と競馬のね)なのか? と思ったわけです。
 しかし、北村のダンスインザムードは近走さっぱりで正直もう終わった馬だろうとオイラは考えていたので、このサインをスルーしたわけなんですが。
 いやはや。直線なかばまではそのまさかになりそうでした。牝馬はほんとにわからん。


 そして牝馬といえば、今回の幹夫。
 書いていないふたつ目は、その幹夫のこと。定年が近い自分の師匠の馬――自厩舎の馬でまだG1勝ってない幹夫が。今年調教師試験を受けた幹夫が、ここで師弟制覇でもしたら「物語」として盛り上がりますよ、という話を書かなかったのです。
 これも、まさか勝てないだろうと思って。


 いや、ほんとに競馬は深い。