「切法師」(中島諭宇樹/週刊少年ジャンプ05年26号)

 新連載。
 中島さんと出会ったのは、数年前の赤マルジャンプ(ジャンプの季節増刊)ででした。
 掲載された、デビュー作となる読み切りの名は「天上都市」。厚い雲の上に浮かぶ島を舞台に、虐げられながらも、伝承に残るいにしえの地上の存在(その世界では地上の存在が支配階級によって否定されてる)を信じて夢に懸ける男の子の話だったのですが――これが、ものすごかった。
 クライマックスで、見たこともない大パノラマの地平線が描かれてたんです。
 そのコマこそはつまり、隠されていた地上の存在が、ストーリー上でついに明らかになったシーンだったんですけど。
 見開き一発でオイラを転ばしたのは、いまだに中島さんだけです。
 ようは、地平線の描きかたが好きなんですけど。
 この連載でもさっそく水平線が描かれてましたね。生駒からあれだけほんとに見えるかは知りませんけど。生駒山上遊園地行かんとあかんかな。


 しかしこの連載、舞台は戦国時代のようですが……信長ラスボスはやめてね(苦笑) いやマジで。