「Fate/Zero」全４巻（虚淵玄・ニトロプラス・TYPE-MOON／TYPE-MOON）

　いろいろ入手までに紆余曲折あったけど読了。
　やはりオイラ、小説のリズムのほうが読みやすい人なんだな。テキストゲームだとどうも目が流れやすいというか。
　まあすでに各所で感想、評論のたぐいは語りつくされていると思うので、あんまりオイラごときが小難しいこと、偉そうなことを書いたりするのはやめておきます。
　……まあでも、ほんとに見事に誰も救われてないよな。切嗣、セイバーはもとより、ケイネス一派、遠坂一族、間桐のあんちゃん、みんなむごく殺されたか、さもなくば頭が狂ったかだし。
　でもウェイバーがよかったからいいか。へたれ成長話というのはまだオイラのなかでは根幹を形成する要素だからね。大きな師匠のもとで振り回されながら、自己の矮小さを思い知らされて、そこから自分自身もっと大きくなろうともがきはじめる。王道ですが、だからこそ清々しい。