「かのこん」5巻(西野かつみ/メディアファクトリー)

かのこん〈5〉アイをとりもどせ! (MF文庫J)

 発売から読破まで1年以上遅れとか気にしないぜおらー!
 確かにラノベは売り上げのほとんどを新刊発売時に依存していますし、それによりコアな読者の読破スピードも新規新規、出るもの出るものへ飛びつくように進んでいくのが実態です。
 でもよ、いいものはいつ読んだっていいものなんですよ。この高度情報化社会、速さこそ美徳なのかもしれないけれど、好きなものをじっくり寝かせて、世間に惑わされず、自分の好きなときに読んだっていいじゃない。


 ふー、言いわけおしまい。


 第5巻、短編集を挟んでるからストーリーとしては4巻目ですか。
 気力がないので筋の分割したりとかしないですが、えー、あとがきでも西野さん自身が言っておられますが、エロエピソードを増やそうとすればするほどシリアス方面の話を進められなくなる、という弊害(?)がばっちり出ている感じはしました。
 ちずるの潜在能力の一端を掘り返しただけだからね。まー、ブラック化耕太とか出して、今後への大きな伏線も忘れてなかったのはよかったですけど。
 メインのエロに関しては、やっと素股(わからん子はお父さんに訊いてくれ)かー、と。なんかこのペースだと既刊分ではもう挿入してるかもな……あるいは先っぽだけなら未遂、射精しなければ未遂とかの理屈かましてるかもしれない(好勝手言ってみる)
 新キャラはね……ストイックっぽい子かなと思ってたのに、脚立の角でオナニーするし、最後はあれでしょ、乳児化。もうびっくりというか、母性にエロは感じないと公言している男としては、乳児化はちょっとかわいそうに思えましたよ。
 でも三白眼はいいよね。眉毛が凛々しくて目つきの悪い子は好きです。