ところでテレビ大阪でやっていた「かしまし」を最後まで見たんですが……ラストが露骨なDVD補完の宣伝で激ショック。オイラが高校生だったら汚い言葉をここに書いてたかもしれない。
 でも何度体験しても思うんだけど、DVD補完ってつらいんだよな。ブルジョアしか結末を知れないのかよって。深夜アニメの利益回収方法のひとつであることは百も承知してるんだけど。なんかつらい。


 で、内容に関してはもっと納得できなかった。
 いつ男に戻りたいというベクトルを持ちだすのかと思ったら――言わないでやんの(苦笑) まあ、女の子になっちゃった、って状況を受け入れるのは充分可能だとは思うけど。そこまではまだ納得できる。でも女の子のまま、女の子ふたりと三角関係になるというのが理解不能。相手の女ふたりの心理もだな。お前ら女相手に惚れてて、葛藤はないのかと。
 性の片側を排除した恋愛話はやっぱり無理があると思うのですよ。男性性と女性性がそろって初めて、成立するのではないかと。少なくともオイラはそう思ってる。だから百合ではあまり楽しめないんですが。BLは楽しめるときもあるのに。
 このあたりとか読むと、ほんとにそうなんかいなと愕然とした気分になる。男性性を否定したって意味ないだろ。「萌え〜」と口走りながら、脳内では対象を陵辱している愚かさも含めて、まず受容しないといけない。理想に向かって進むためには、まず現在位置を、いま足のついている地面を知らなければならないのだから。