「ハチミツとクローバー」7巻(羽海野チカ/集英社)

ハチミツとクローバー 7 (クイーンズコミックス)

 竹本の旅が完結。
 世界を自分の足で回るってのは、けっこう大事なことかもしれない。
 自分の知っているところと地平の果ては地続きで。果てに立ってはじめて、この星の大きさと存在を知る。
 そして、自分たちがいつもこの星で生きているんだということを思い知る。足の下の存在を自覚することで、自分たちが確実にいま「生きている」のだという確固たる自意識を持てるのだ。なぜならば、足の下に地面があることは、本当は当たり前じゃないから。地面が当たり前じゃないことを知って、地面の上に生きている感覚を自覚するのです。