「アニメがお仕事!」2巻(石田敦子/少年画報社)

アニメがお仕事! 2 (ヤングキングコミックス)

 なんぼ書いてもグチしか出てこなかった。スルー推奨。コメント禁止。


 帯に「ビタミン効果抜群の一冊」なんて書いてある。
 だが、必ずしもそうではない。人によっては。
 オイラにとって、石田敦子は「ピンクの毒薬」です。しかも依存性のある。この毒は人の胸を焼く。焼いて苦しめる。


 背伸びして浮かれて打ちのめされる二太。こいつの姿を見るの、どれだけ苦しかったか。オイラは泣いた。全然クライマックスでもないのに泣いた。


 なんぼやってもうまくなる気がしない。やってもやっても結果が出ない。まわりはどんどん自分を置いていく。
 ――全部、いまの俺とも同じだと思う。
 やってる以上は、自分が面白いと信じるものを書いとるんですよ。だけどそれは、万人にとって「面白いもの」になるんかとか、考えだしたら不安になることばっかで。
 もっともっと、いろんな「面白い」のパターンを知らないと、という焦燥が身を襲って。足を追い立てて。
 ただひとつ確かなことは、俺がオタクメディアを愛してること。好きなこと。初めて出会った生きがいだし。得たものを還元したいという一心だけが、確かに存在している。