来年度からの希望枠廃止を決定、今年度については結論先送り――NPBドラフト制度

 すでに報じられていますが、多くの球団が今年度からの希望枠廃止でやむなしとなっていたなか、読売と根来コミッショナー代行が反対して妥結できなかったとのこと。
 根来の言いぶんは、拙速な議論で結論を出すのは危ういから。読売はFA短縮とセットの議論でなければ納得できないらしく、FA短縮と切り離して希望枠廃止の議論をするのは避けたいから。
 確かにウェーバー制とFA年数はある程度相関的に議論しなければならない問題ではあるが……にしたって、先に希望枠廃止と決めることもできたでしょうに。少なくとも、希望枠廃止に同意することで、この先裏金問題は起こしませんというポーズにはなる。……読売は一場事件で自分たちが裏金の当事者だったことをもう忘れてるんですかね?(嘲笑)
 FA短縮については、広島のようなお金のないところはやすやすとは呑めないでしょうね。ラグジュアリータックス(贅沢税)を導入すれば、広島でもFA短縮を受け入れられると思うんですけど……読売とソフトバンク、それに選手会も反対しそうだしなぁ。
 ただ、ウェーバー制度を進めるということは、どこの球団に行くか指名されるまでわからない、どこに行くにも平等ということだからね。入ってくる選手の待遇に球団によって差があるというのはやはりあらためなければならんと思うのですよ。財政状況をなるべく均質に近くしようという意見が代表者会議で出てこないのが不思議でしょうがない。