若ノ鵬ら新十両4人含む5人が十両昇進

 まあ4人のうちロシア人ひとり、モンゴル人ふたりってことで、そのへんにいまの相撲界がよく象徴されてるなぁという感じはありますが。やっぱスポーツエリート相手には、ただの日本人では勝てんて。
 若ノ鵬はまだ18歳。素質では露鵬以上とも言われており、個人的には楽しみな力士。四つ身の力相撲を磨いていってほしい。
 今回唯一の日本人新十両豊響は、部屋の先輩岩木山を思わせる立派な体格。下半身の踏みこみを鍛えていけば、いい押しを持っているので上位への成長も見こめる。
 負け越し点数がボーダーラインを超えていた大真鶴は、なるべく多くの部屋にひとりでもいいから関取を置くという協会が密かに敷いている措置のために残留。部屋運営的な視点から考えればわからなくはないが、機械的に番付を編成するからこそ相撲には魅力があるのではなかろうか。あまりすっきりしない残留は今後はやめていただきたい。