菊花賞 展望

 オイラが競馬をちょろちょろ見だしたのは、いまから10年前、95年の秋のことでした。ちょうどそのころは、ナリタブライアンが故障から復帰して、一番人気での凡走を繰り返しているころでした。
 当時のオイラは、なぜこの馬がこんなに負け続けているにもかかわらずいつも人気が高いのか、理解できませんでした。
 ――彼のクラシックでの走りっぷりを見るのは、数年後、もっと競馬にのめりこんだあとのことです。


 ともかく、オイラは「明らかに強い三冠馬」というものを、リアルタイムに体感したことがありません。前述の通り、前代の三冠馬は知り合ったときすでに「明らかに強」くはなかったですから。
 そういう意味で、ただただ、歴史の生まれる瞬間というものが楽しみであります。いまごろになって騒ぎだす周辺その他が少々ウザったいですが、そうした雑音にかき乱されることなく、彼の関係者各位には勝利と安全のために努めてほしいと願っております。
 まあひそかにフサイチアウステルに注目していることは秘密ですが(苦笑)


 それよか雨ですな。明日の昼ごろの馬場はどうなっておるのやら。