プロ野球臨時オーナー会議

 ともかく来季は2リーグを維持する、という決定には、安堵を感じております。もっとも、まだまだ11月末の期限切れに向けてダイエーとロッテ、あきらめないよってな空気のぷんぷん漂ってくる感じはありますが。
 俺個人としての望みはあくまで6球団−6球団の維持であります。パだけ5球団という歪な状態が、ずっと継続できうるとは思っておりません。今季を乗り切っても必ずや、堤・宮内らの思惑どおり、1リーグへの動きは起こりうるでしょう。


 いろいろ巷では言われていますが、6球団を維持できるのであれば、堀江某のようないかがわしい会社でも構わないと個人的に考えています。そもそも加盟料・参加料を取るというシステム自体が異常なことですし。野球に対して真摯な企業を選別するためだとオーナー連中は申しておりますが、その論理だと、まっさきに近鉄なんて弾かれますしね。近鉄オリックスも今日までファンに直接の事情説明をまったくしていないですし。近鉄にいたっては、合併反対派による混乱が起きる可能性があるという理由で、今年のファン感を中止したほどです。どうして密室の会議にばかり汗を流して、土台を支えるファンのほうを向こうとしないのでしょうか。
 たかがファンと侮っていますかね? よくそれでエンターテインスポーツのオーナーをやっていらっしゃったと思いますよ。まったく。


 6球団維持の次になんとかしていただきたいのは、放映料分配問題です。選手会も、このラインだけは折らずになんとかがんばっていただきたい。企業広告塔としてのプロ野球から変わることが将来的な目標でありますし、そのためには放映というアイテムを駆使して企業広告塔としてのプロ野球を推進してきた読売にこれ以上の専制を許さない姿勢が必要です。放映料分配を実施しても、しばらくは読売の生み出す放映料を分配、というかたちを取らざるを得ないわけですが……それでも、読売と対戦しなくても放映料を得られるというメリットは大きいです。共存共栄という意思を日本プロ野球として持っていただきたい。どこか1チームだけが強くなって、それで面白みがでますか? ケンカはひとりではできません。見るものとしては、さまざまなヴァリエーションのケンカを見たいのです。


 妥協でストをやめてほしくはありません。最後まで戦い抜いてほしい。死に体の野球を見せられるぐらいなら、俺は何年でも待つ覚悟があります。